PLCとはプログラマブル・ロジック・コントローラ(programmable logic controller)の略です。プログラマブル・コントローラやシーケンサ(三菱電機の商品名)とも呼ばれます。
PLCでもシーケンサでも基本同意語と使用されていますが、最近ではシーケンサ=三菱製品とは認識されていなくなっていますので注意が必要です。PLCもしくはシーケンサの話をするときは、メーカーと商品についての情報の共有が必要となります。
PLC(シーケンサ)は、リレー回路の代替装置として開発された制御装置です。工場などの自動機械の制御に使われるほか、エレベーター・自動ドア・ボイラー・テーマパークの各種アトラクションなど、身近な機械の制御にも使用されています。
シーケンス(Sequence)を辞書で調べると「連続」「順序」等の意味になります。
つまりPLC(シーケンサ)は順序を制御する装置という事です。
順序を制御するといってもわかり難いですね。
例えば上の参照①を見てください。工場内において、商品をコンベアでA地点からC地点に搬送する際の行程です。
①運転ボタンを押すと、商品がA地点からB地点にコンベアで搬送されます。
②B地点に商品が到着すると、10秒間停止してからC地点にコンベアで搬送されます。
③C地点に商品が到着するとコンベアが停止します。
この①~③の搬送工程を制御するために、PLC(シーケンサ)が使用されているのです。
制御技術G 森下