1.Q68ADVとは
以前「Q68DAVN」を紹介しましたので今回は「Q68ADV」を紹介します。
「Q68DAVN」はアナログ出力ユニットでしたが今回紹介する「Q68ADV」はアナログ入力ユニットになります。
センサーなどの機器からPLCへの8CHすべて電圧入力となります。
8CHすべて電流入力はQ68ADI、4CHでチャンネルごとに電圧入力、電流入力が選択できるものはQ64ADとなります。
こちらも用途により機種の選定が必要となります。
2.パラメーター設定、プログラム
GX Developerによる設定方法を説明します。
①PCパラメータ設定
PCパラメータをクリックする。
I/O割付設定を選択
Q38Bのベースの3スロット目にQ68ADVを装着した場合の割付例
スイッチ設定
スイッチ設定をクリックする。
CH.1~8まですべて出力範囲が0V~10Vの場合下記の設定となります。
用途により設定を変更してください。
②プログラム例
マニュアルには3通りのソフト例が記載されていますがここではインテリジェント機能ユニットデバイスを使ったプログラム例を紹介します。
プログラム例は下記の通りです。
※A/D変換許可、禁止設定
チャンネルごとにA/D変換値の出力を許可、禁止を設定できます.
この表を見るとb0~b7が各チャンネルの書換許可、禁止の設定になっています。
各bitに数値を入れることによって許可、禁止の設定が出来ます。
このプログラムではすべて”0″を書込でいますので全チャンネル書換許可になります。
例えば1~4CHのみ書換許可で5~8CH禁止にしたいときは下記のプログラムのようになります。
デジタル値は0~4095の範囲で設定できます。(0V~10Vの設定した場合)
アナログ入力値 | デ ジ タ ル 値 | |||||||||||||
10V | 4000 | |||||||||||||
5V | 2000 | |||||||||||||
0V | 0 |
入力電圧は上の表のようになります。
例えば1V入力ならデジタル値が400に、5.5V入力ならデジタル値が2200となります。
上記のプログラムは例としてパラメータ設定は1~8CHまで読出しを行っています。
このプルグラムは常時読出をしていますが読出条件を作りそのタイミングだけ読出ことも可能です。
以前紹介した「Q68DAVN」と組み合わせて制御に使用されることもよくあります。
また、記載のプログラム、パラメータは動作を保証するものではありません。
このプログラム、パラメータを使用することで、不具合が発生いたしても弊社は一切の責任を負いません。
あくまでも参考として下さい。
制御技術G 齊藤