今回はGP-Pro EXの「シミュレーション」を使用しPLC(三菱)を接続することなく、パソコン上で表示器とPLC(三菱)の連動した動作を確認したい場合の紹介をしたいと思います。

利点としては、PLC側のデバイス値を書き換えた後の表示器の動作が確認できて、デバッグなどに便利でパソコン上でデバイス値が書き換わった表示器の動作が確認できます。

三菱側で必要なソフトウェア
*詳細は三菱ホームページで確認してください

PLCメーカー名 必要なソフトウェア
三菱電機株式会社
  • GX Developer Ver 8.109P
  • GX Simulator Ver 8.6.0.1
  • MX Component Ver 3.16S

今回の説明で使用するPLCはQ02CPUで説明していきたいと思います。
*対応できるCPUはGP-Pro EXリファレンスマニュアルで確認できます。

Q/QnAシリアルコミュニケーション Q Type Q00CPUQ00JCPU
Q01CPU
Q02CPU
Q02UCPU
Q03UDCPU
Q03UDECPU
Q04UDEHCPU
Q04UDHCPU
Q06HCPU
Q06UDEHCPU
Q06UDHCPU
Q12HCPU
Q13UDEHCPU
Q13UDHCPU
Q25HCPU
Q26UDEHCPU
Q26UDHCPU

三菱側のシミュレーションを起動

GP-Pro EXのシミュレーションを実行する前に、最初に三菱側のシミュレーションを起動します。

gp-pro-ex-simulation_01

PLCシミュレータとの接続、接続機器・機器名の選択

三菱のシミュレーションを起動したらGP-Pro EXのシミュレーションを選択し下記外部PLCシミュレータとの接続で接続機器、機器名を選択してOKを押します。

gp-pro-ex-simulation_02

 

次に接続タイプの選択が出るので今回Q02CPUで説明をしているのでタイプをQ Typeに選択【図1参照】

図 1

図 1

CPUを選択してQ02CPUを選択します【図2参照】

図 2

図 2

選択が終わるとGP-Pro EXのシミュレーションが起動します。

後は下記図のようにGP-Pro EX側でスイッチを押すと連動しスイッチ1,2,3がONしてランプ1,2,3が点灯します。

*ON,OFFスイッチを押すとボタンが点灯するようにしてあります。

使用アドレス

ON OFF ランプ
スイッチ1 M100 M200 M300
スイッチ2 M101 M201 M301
スイッチ3 M102 M202 M302
スイッチ4 M103 M203 M303
スイッチ5 M104 M204 M304

gp-pro-ex-simulation_05

三菱ラダー回路図

gp-pro-ex-simulation_06

*下記図のようにアドレスビューで操作もできます。

gp-pro-ex-simulation_07

GP-Pro EXのシミュレーションは限定されてますが便利なので今回紹介させてもらいました。

又、その他機能の詳細はGP-Pro EXリファレンスマニュアル、シミュレーションの項目に載っているのでそちらもご確認ください。

制御技術G 森下、人見優