通常のラダーでは、あまり使うことはないですが
データーを扱うプログラムであればとても便利なデバイスなので簡単にご紹介していきたいと思います。

インデックスレジスタとはシーケンスプログラムで使用するデバイスの間接設定(インデックス修飾)に使用するデバイスです。

インデックス(Zn)使い方

インデックスレジスタ(Zn)は,デバイス番号を間接的に指定したいときに使います。
つまり,直接指定しているデバイスの番号にインデックスレジスタの内容を加算したデバイス番号として指定することができます。

D0Z0⇒ D (0+Z0)

例えば、Z0が0のときはD0を意味しZ0が10であればD10を意味します。 (例題参照)

インデックスレジスタはZ0 ~ Z19 までが使用できる点数です。
インデックスレジスタ(Zn)は,16ビットで構成されたワードデバイスです。したがって,-32768~+32767まで扱えます。

(a)ビット構成と書き込みおよび読み出し単位
 1点16ビットで構成され、16ビット単位で書込みおよび読み出しができます。

Index_register01

Index_register02

インデックスの使用例

例題

Z0でDレジスタのアドレスを指定します。
MOV命令を使って[ MOV D0Z0 D1000 ] とします。
※デバイスを[D0Z0]と記述した場合⇒ D(0+Z0)の意味になり、デバイス番号は[0+(Z0の中の値)]を指定します。

Z0が0の時、D0のデータがD1000に格納され  
Z0が10の時、D10のデータがD1000に格納されます。

例えばD1000 に格納された情報をタッチパネルに表示したり計算のパラメーターとして使ったりでき、時間でZの数値をインクリメントしていけば、一定時間毎のサンプリングでデータの収集が可能です。

参考

Index_register03
Index_register04

インデックス修飾可能なデバイス

インデックス修飾は、接点,コイル,基本命令,応用命令で使用するデバイスに使用できますが、タイマ(T),積算タイマ(ST),カウンタ(C)は制約のあるデバイスとなりますのでご注意ください。

下記図1を参考にしてください

■インデックスレジスタによる修飾が可能なデバイス
インデックスレジスタを使って下記デバイスを修飾することができます。

図1

ビットデバイス X、Y、M、L、S、B、F
ワードデバイス T、C、D、R、W
定 数 K、H
ポインタ P

制御技術G 人見