工場の生産機器の入替時には、FA制御のPLC(シーケンサ)のリプレース(入れ替え)を検討することになります。
その場合、PLCの入替を外部業者に発注する場合、現状を把握しておくことがとても大切になります。
担当者が把握している内容が少ないと、それだけ外部業者が調査する項目が増えることになり、その分費用がかさむことになります。
費用だけでなく、ストレスなくリプレースを推進するために、担当者ならば抑えておくとよい情報をまとめましたので、参考にしてください。
既存設備の情報
1.シーケンサの型式シリーズ名
2.別表にシーケンサプログラムの容量(ステップ数)
3.シーケンサ入力の点数
4.シーケンサ出力の点数
5.シーケンサオプションカード
高速カウンタ・アナログ入出力・シリアル通信_RS232C・メーカー専用通信・リモートI/O・上位通信・FL-Net・ET-Net・Device Net・CC-Link・位置決め制御・サーボ位置決め(モーション制御)・タッチパネル画面数
このあたりの情報は、制御の有無及び接続数(モーターでしたら軸数)通信回線でしたら回線数等出来るだけ詳しく詳細に、情報が多ければ多いほど外部業者への調査費用が少なくて済みます。
6.タッチパネルのメーカー型式
外部業者へ発注費用を抑えるワンポイント
上記既設情報が少ない場合は、調査費として交通費・宿泊費・工賃が発生することになります。
既設設備情報としては、既設ハード図面(動力容量・モーター容量・サーボモータ・サーボモータアンプ制御の内容が読取れる図面)、シーケンサソフトデータ(無い場合は、ラダー図面・プリントアウト図)等を事前情報提供できると、現場調査を短時間に抑えることになり、調査費用を抑えられます。
シーケンサ更新(新しい設備に必要なハード)情報
1.シーケンサの型式シリーズ名
2.シーケンサ入力の点数
3.シーケンサ出力の点数
4.シーケンサオプションカード
高速カウンタ・アナログ入出力・シリアル通信_RS232C・メーカー専用通信・リモートI/O・上位通信・FL-Net・ET-Net・Device Net・CC-Link・位置決め制御・サーボ位置決め(モーション制御)・タッチパネル画面数等
5.タッチパネルのメーカー型式
初期概算見積もりの精度を高めるために
PLCの見積もりは具体的に話を進めると、初期概算見積もりから膨らむことが多いにあります。これは上記の事前情報が少ない場合に起因します。
業者も担当者を困らせるために見積り額を増やしたいわけではないので、初期段階で上記既存設備の情報とシーケンサ更新(新しい設備に必要なハード)情報は丁寧準備することが大切です。
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