地元の中学校(東那須野中学校)の生徒さんを迎え、職場体験学習(マイチャレンジ)を経験してもらいました。平成25年11月11日(月)~15日(金)

マイチャレンジとは、中学生が地元の企業に訪問し、その企業の業務を体験するという学習カリキュラムの一環です。
弊社も東那須野中学の生徒さんの成長の糧になればと考え、お手伝いさせて頂きました。

ただ、弊社の場合職業体験とはいえ、電気工事の現場やPLCのプログラムの実作業を経験してもらうことは不可能なので、弊社の業務である電気とその制御につい勉強していただきました。

体験してもらったカリキュラムは大きく分けて4つです。

  1. 電気・制御の基礎学習
  2. 電気回路の配線をおこない、簡単な電気制御の体験
  3. コンピュータによる制御の基礎学習と簡単な制御のプログラミング
  4. 刻印機による銘板制作

初日 電気回路の配線作業①

講師:松田和弘、人見優

challenge_01_1実際に電線を切ったり圧着端子を付けて、配線作業を行なってもらいました。
当然生徒の二人は、電線も圧着端子も工具も初めて見るものばかりなので、まずは講師から工具の使い方から指導をいたしました。
もともと、興味があったのか二人は話を聞きながら、講師の手元を注視しています。

challenge_01_2自分たちの手で実際に工具を使い配線作業を行ってもらいました。
最初は工具の使い方に戸惑っていたのですが、すぐに慣れてきて二人とも夢中で作業を行なっているようでした。
初日ということもあり、必要な電線を用意して終了しました。

2日目 電気回路の配線作業②

講師:松田和弘、人見優

challenge_02_1昨日準備した電線を使用して、私たちが技術検定で実際に使用する制御盤に配線を行いました。
二人が見ているのは講師が作成した配線図です。
簡単な配線図ですが、実際に動く電気回路の配線に夢中で取り組んでいるようでした。

challenge_02_2 challenge_02_3

二人ともドライバーを使い配線する目が真剣です。

作業完了後、自分たちが配線した制御盤のボタンを押すと、配線図の意図したとおりランプが点灯し、電気制御の仕組みが理解できたようでした。

3日目 電気・制御の基礎学習

講師:齊藤貴嘉

電気自動制御の基礎学習について学んでいただきました。

challenge_03_1 challenge_03_2

普段生活のなかで電気制御はあらゆるところに利用されており、電気制御することで色々なことが可能になることを学んでもらいました。

4日目 コンピュータによる回路の制御

講師:櫻井慎之輔、古賀将幹

challenge_04_12日目で行った、配線による電気回路の制御を、シーケンサというコンピュータによって同じ動作を制御できることを学習してもらいました。
始めに、講師がパソコンとシーケンサを使いながら説明を行い、シーケンサはどういうものか理解してもらいました。
二人にそれぞれマンツーマンで説明して、パソコンのプログラムでシーケンサが様々な動作をすることができることを学んでいただきました。

challenge_04_2次に、二人にはそれぞれパソコンを操作し、プログラムを組んでもらい、実際に機器が動作することを体験してもいました。
自身で作成したプログラムをシーケンサーにインストールすることで、機器がプログラムした通りに動くことに興味を持ったようです。

challenge_04_3私たち那須営業所では、開発したプログラムで客先工場の生産機器を仕様通りに制御できるようにすることが仕事です。
その基礎となる配線による制御とプログラムによる制御を学んでもらいましたが、私たちが見ても二人はとてもよく理解し、興味を持って学んでもらいました。

5日目 刻印機による銘板作成

講師:鈴木典子

challenge_05_1弊社で制作する制御盤や分電盤などに取り付ける銘板制作を体験してもらいました。
パソコンで作成した文字を印刷するイメージで、刻印機にデータを送信することで刻印されます。
二人はその刻印されるスピードにちょっと驚いたようでしたが、真剣に見ていました。

記念に自分の名前を彫ってみました

challenge_05_2 challenge_05_3

マイチャレンジを終えて

今回のマイチャレンジでは生徒さんに私たち那須営業所の仕事の基本的なことを理解してもらうことが目的でした。
特に、機器の制御において同じ動作を、配線による制御盤で行う場合とプログラムとシーケンサで行なう場合と両方で可能になることを理解してもらうことは、ちょっと二人には難しいかもと思っていました。
しかし二人は、とても良く理解してもらい、この職業体験という経験を喜んでいただいたようでした。
私たちも、彼らの姿に改めて感じるものがあり、マイチャレンジのお手伝いができてよかったと思っています。

最終日に二人から感想文を書いていただきましたのでここにご紹介いたします。

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小林君からの感想文
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仁平君からの感想文
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