1.Q68DAVNとは
以前弊社HP「アナログ信号機器からの入出力の可能にする変換ユニットの利用法」や「三菱PLCパーツのご紹介」で 紹介しておりましたアナログ出力のユニットになります。
デジタル信号をアナログ変換し8CHすべて電圧出力を行います。
ちなみに8CHすべて電流出力はQ68DAIN、2CHでチャンネルごとに電圧出力または電流出力が選択できるものはQ62DAN4CHでチャンネルごとに電圧出力または電流出力が選択できるものはQ64DANとなります。
用途により機種の選定が必要となります。
2.パラメーター設定、プログラム
GX Developerによる設定方法を説明します。
①PCパラメータ設定
PCパラメータをクリックする。
I/O割付設定を選択
Q312Bのベースの8スロット目にQ68DAVNを装着した場合の割付例
スイッチ設定
スイッチ設定をクリックする▼
CH.1~8まですべて出力範囲が-10V~10Vの場合下記の設定となります。
用途により設定を変更してください。
②プログラム例
マニュアルには3通りのソフト例が記載されていますがここではインテリジェント機能ユニットデバイスを使ったプログラム例を紹介します。
プログラム例は下記の通りです。
デジタル値設定のプログラム例は下記の通りです。
デジタル値は‐4096~4095の範囲で設定できます。(‐10V~10Vの設定した場合)
出力電圧は下の表のようになります。
例えば1V出力したければデジタル値を400に、5.5V出力にしたければデジタル値を2200となります。
デジタル値 | アナログ出力値 | |||||||||||||
4000 | 10V | |||||||||||||
2000 | 5V | |||||||||||||
0 | 0V | |||||||||||||
-2000 | -5V | |||||||||||||
-4000 | -10V |
上記のプログラムは例としてパラメータ設定は1~8CHまで行いプログラムは1~4CHまでを使用し5~8CHは将来用として確保しています。
◇ ◇ ◇
今回の例は固定値を入れるプログラムでしたが、タッチパネルから数値を指定して入力できたり、条件にあった演算をしその値を書き込めたりも出来ます。
用途により任意の出力値を設定して下さい。
また、記載のプログラム、パラメータは動作を保証するものではありません。
このプログラム、パラメータを使用することで、不具合が発生いたしても弊社は一切の責任を負いません。
あくまでも参考として下さい。
制御技術G 齊藤