それでは、まずCC-Linkの接続図例を挙げてみたいと思います。
接続にはCC-Link専用ケーブルを使用し接続します。
今回は入出力ユニットの接続例で話を進めたいと思います。

下図のように接続機に対して配線していきます。
cc-link-detail_01
このようにマスター局からリモートI/Oユニットに接続して行き、信号を安定させるために配線の両端に終端抵抗を取付けます。子局は最大で64局取付けが可能です。
cc-link-detail_02

マスタユニットとI/Oユニットのスイッチ設定

マスター局 三菱電機 製品情報より 画像 QJ61BT11N

cc-link-detail_05

伝送速度設定

0・・・156kbps
1・・・625kbps
2・・・2.5Mbps
3・・・5Mbps
4・・・10Mbps

リモートI/Oユニットも局番を1,2,3と設定し伝送速度設定をマスタ局に合せます。
cc-link-detail_06

パラメータ設定

三菱 Developerでパラメータ設定を簡単に説明したいと思います。
プロジェクトウインドウのネットワークパラメータからネットワークパラメータ選択のCC-Linkを選択し開きます。
cc-link-detail_07

cc-link-detail_08

cc-link-detail_09

① ユニット枚数を設定(マスタユニットの装着枚数)
② マスタユニットの先頭I/O設定
③ CC-Link動作モード リモートネットver1(一般的なモード)・ 接続台数を3・ 例としてリフレッシュデバイスX/Y100からリモート入出力リフレッシュ対象に設定をします。(転送先の先頭デバイス)
④ 特殊リレー、特殊レジスタはネットワークユニットの動作状態などの情報を授受する領域でプログラムのインターロックなどに使用できます。
(サイクリック伝送を行うプログラムでは,子局のデータリンク状態を検出してインタロックをとるプログラムを作成し子局のデータリンク状態の検出には,他局データリンク状態(SW080 ~ SW083)使用します。)

データ後進方式ですがサイクリック伝送・トランジェント伝送と二つのデータ交信方式がありますがリモート局なのでサイクリック伝送となります。
*サイクリック伝送とはネットワークパラメータで指定したデータ領域を
周期的かつ自動的に送受信する交信方式です。
(送受信プログラムは不要でネットワークパラメータの設定により送受信を行う)

局情報設定

局種別で接続する子局の種別を合せる

拡張サイクリック設定はVer.2インテリジェントデバイス局又はVer.2リモート
デバイス局の場合のみ選択できます。

占有局数で子局の占有局数を選択します。
これでパラメータ設定は完了です。
cc-link-detail_10
次にプログラム例を簡単に説明したいと思います。

プログラム参考例

データリンク状態プログラム
インタロックプログラムの作成例

サイクリック伝送を行うプログラムでは、子局のデータリンク状態を検出してインタロックをとるプログラムを作成し、子局のデータリンク状態の検出に他局データリンク状態SW0080~SW0083を使用します。
他局データリンク状態SW0080~SW0083を使用。
(各局のデータリンク状態を格納)

【参考図】

cc-link-detail_11

他局ウォッチドッグタイマエラー発生状態SW0084~SW87を使用。

【参考図】

cc-link-detail_12

プログラム例(1) データリンク状態プログラム

cc-link-detail_13

プログラム例(2) 各局交信プログラム

cc-link-detail_14

リモートI/Oで説明してきましたが、この他にもアナログ、高速カウンタ、位置決め、表示器、その他、接続ユニットがあり目的に応じたシステムを構築することが出来ます。

制御技術G 津留崎、人見(優)